水たまり

  • 2017.06.24 Saturday
  • 00:00

 

綾野こころ:テーマ「雨の日の思い出」

 

 

いまでも鮮やかに覚えている。

 

ちょうど今頃の季節、小学校からの帰り道でのこと。

通学路にある神社のちょうどお隣に住宅建設前の大きな空き地があり、その真ん中にはダンプカーが運んできた整地用の盛土の山ができていた。雨が降った後、 その山の裾野には、 深さがどれぐらいかはっきりとは分からない大きな水たまりができた。

朝から降っていた雨は上がり、足元は長靴、たたんだ傘を持ち、友達と顔を見合わせた。

 

『お母さんに怒られる』

 

一瞬、頭をかすめた。

怒られるってわかってるのに、どーしても水たまりに入りたい。なぜそんなに入りたいのか、なぜならそこに水たまりがあるから....。

友達と手をしっかり握り合って、何度も顔を見合わせ

「どうする?」「こーわーいー!」なんて散々ためらった挙句

「せーの」、!!

空き地の水たまりは、見る見るうちにモクモクとコーヒー牛乳の色になった。ジャバジャバジャボジャボ、長靴の中に堰を切ったように一気に水が入ってきて、ぐにょぐにょした感覚に絶叫し、重いそれを水の中に落とさないように気をつけながら向こう岸まで行き着いた。深さは小学校三年生のひざをあっさり越えていた。

 

どうしてあんなに誇らしかったんだろう。

お母さんに怒られるのは独りだけど、共犯がいたのが心強かったし、小さなスリルと、ささやかな征服感を味わった。

きゃっきゃいいながら水たまりを往復して何が楽しいのか、ご近所さんに響き渡る楽しそうな二人の少女の笑い声はしばらく続いた。

 

『どうしようお母さんに怒られる』

 

だんだんその笑い声も元気を失い、二人は我に返り始めた。単純にもう飽きてきたのかもしれなかった。

そして、はたとお互いの姿を眺めた。びしょ濡れの服と長靴、ドロドロの傘に泥水の跳ねたランドセル。

 

いまそのときの気持ちを代弁すれば「やばい。やってしまった。だっておもしろそうだったんだもん。」

でもその頃そんな言葉はまったく浮かばず、ただただ頭の中を回るのは

 

 

『お母さんに怒られるー!!』

 

 

でも帰るのはうちしかない。

 

・・・。

案の定、玄関でめっためた、ぎったぎたに怒られた(笑)

ま、そりゃ怒られる(笑)

 

たぶんそのあと、自分で長靴をゆすいで反対向けに干し、服は母が洗濯してくれて、いつものように夕方のアニメを見ながらおやつを食べ、夜になれば母の作ったご飯を食べたのだろう。

 

母はまじめな人だった。子供の好奇心をなかなか認めてくれず、いつも怒られた。きっとあの人なりに「ちゃんと育てなくちゃ」と思っていたのだと思う。

私の母子手帳に書かれた24歳の母の言葉や丁寧に書き込まれた字は、私が受け取れなかった愛情でもある。

その時の希望と不安は今なら理解できる。

 

 

綾野こころ

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積載MAXでギリギリ離陸する飛行機

  • 2017.06.15 Thursday
  • 07:00

 

 

綾野こころ:テーマ「私の太陽と月」

 

それは30代前半のころ。

 

長男が幼稚園に行っている時間、未就園児の次男と一緒に、頻繁に遊びに行っている友達のうちがあった。

そこはおもちゃの宝庫。子供にとってはパラダイス!数人を一緒に遊ばせ、託児所と化していた。

ママ同士は他愛もないおしゃべりにお腹を抱えて笑い、子育ての悩みを打ち明けながら一緒にご飯を食べて、チョコパイのファミリーパックを食べて、マイカップでゴールドブレンドをお代わりしながら過ごした。

 

ここでも何度も書いているけど、ママたちからはよく、変わってるね、とか、飛んでるね、などといわれており、私って変人なんだと思っていた(なぜか過去形)。

普段は山羊金星の趣味なのだけど、時々飽きて、誰もきっと選ばないような不思議な柄物のマフラーをしたりマントを羽織ってみたりした。

給食袋やその他通園通学の縫い物系は「レゴブロック」と称してパッチワークみたいな袋に揃えて、おもろしろいでしょ〜と言わんばかりのドヤ顔で友達に披露したら、「・・・、やめてあげて。」とたしなめられたこともあった。

少々、いやその人から見れば随分と奇抜だったのだろう。周囲は、良識のある懐の広い人が多かったので、のびのびとぶっちゃけて過ごした。

 

次男を預けたまま、長男を幼稚園に迎えに行ってまた友達の家に戻ってきたとき。

「洗面所を借りて手を洗っておいで。」「荷物はここね。」「おやつあるよ。」「今日はお手紙もらった?」

何気なく長男の世話をしていた私。

突然てきぱきし出し、ママ口調なのを見て、友達は声を揃えて「まるで別人だね、さっきと全然違う。急にお母さん。」と言って驚いていた。

みんなの口はあんぐり、ギャップに固まるその空気に「え?」と自分が驚いた。

 

自分では『そりゃお母さんとしてはちゃんとするでしょう』って思っていたけど、いま考えると、友達と接していたときの自分は水瓶座の太陽を使い、長男に対するときの母の顔は山羊座の月だったのだ。

 

あの頃は良妻賢母を目指していたのだと思う。自分を変だと思っていたから、まともな人間に育てなくっちゃと思っていた。いいお母さんはきっとこんなことする、あんなことする。こんなまともなことを言うし、おうちはいつも綺麗だし、こんな料理だって作れる。たぶん頑張っていたし、それは喜びでもあった。

 

裏方として家族の時間や健康管理をし、つつがない生活を送ることは、月を満たした。

 

その月は、冥王星が山羊座に入ってからすっかり変容してしまい、長男に「おれ、お母さんもっとまじめな人だと思ってた。」と言わしめた。いつの間にか意識があちこちに飛び、集中力が続かなくなっていた。

 

提出プリントを忘れ、お弁当箱にお箸を入れ忘れ、習い事の時間を忘れ、その他、ここではもう書けない・・・。(でもきっとこれはトランシットの海王星のせい、と何でもかんでも天体のせいにしようとする)

 

あのマジメにお母さんしていた山羊座の月はどっかに行ってしまった。あれは別人。あの人はもういない(笑)

なので、同時進行せず、できるだけ1つずつ、1つずつやるようになった。

 

そしてこのまま順調に生きていれば今度は太陽に冥王星が乗っかるのだけど、そのときはネイタルの冥王星と120度。

さて、変人部分の自分はどこへ行く、どうなる。

どのみち、 私の月と太陽は冥王星のチェックが入る。

本筋を外れると修正されるだろう。

ときに厳しく、ときに自然に。

自分でどうにもできないことは、冥王星に任せておこう。

 

 

「地に足をつけて飛びたい。」

現実を踏まえ、社会の中で役割を明確にしながらも、束縛されることなく自由にやっていきたい。

それが月山羊・太陽水瓶の関係。

 

この半年、準備した荷物をパンパンに積んで、重たく離陸する飛行機のイメージがずっと離れなかった。

でもここ最近は、好きなときに好きなところへ、そのときに必要なものをピックアップして、飛行せずとも電車で出かけてもいいと思うようになってきた。

もっと軽やかに。

 

 

綾野こころ
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「バロメーター」 晴雨計/気圧計

  • 2017.05.30 Tuesday
  • 07:00
綾野こころ:テーマ「お天気の話」
*バロメーターとは:状態・程度を推し量る基準となるもの。指標。

 

 

水瓶座13度   サビアンシンボル「バロメーター」 晴雨計/気圧計。

 

私は出生図のこの度数に天体があり、自分の中に理屈で説明できない計測器が存在する。日常や常識の世界では、変わった人認定されることもある。何気なく放った言葉に、周囲から「まさかぁ〜」とびっくりされるという経験は少なくない。そして時間が経ってから「あなたの言ってた通りになってる。なんで?」と言われて困惑したことも度々ある。

霊感があるわけではないし、単なる思い込みかもしれないのに。

 

日頃何気なく過ごしているときに気がつく様々なシグナル。ただ面白いのが、考え込んでいるときは何もひらめかなかったりすること。強く意識したり意図が働くと曇って精度が落ちてしまう。生きるヒントはソコココにたくさんあるだろうに、景色の中に見つけられなくなる。視野が狭くなっているときだ。(気圧の谷の影響で荒れ模様)

そんなときはいったん頭から思考を締め出し、自分なりにマインドをリセットしてみる。すると自然に自分の内側に日差しと新しい風が入ってくる。見える範囲が広がるし何しろ気分がスカッと晴れる。(お天気回復)

 

 

ところで話は変わるが、ここしばらく自分のどこかが反応しているのは加計学園のこと(笑)。

現在、冥王星が山羊座の真ん中の度数を過ぎ、対抗の蟹サインが入ってきている。国のこと、組織や権力など気持ちがザワザワすることが多い。前回の講座でも度数についてのお話があり、そんな流れがある時期だということは納得。外からの危険に備え、内側に力を集め守りを固めるときでもあるのだろう。

 

どうか胸騒ぎが気のせいであって欲しい。きっと水瓶座へ抜けるまでには山羊座と蟹座のサインが混ざり合い、成熟していると信じたい。 変な方へ行きませんように。自由が脅かされませんように。

 

 

★ここからのテーマは「お天気の話」です。

みなさんどんな記事をUPされるでしょう。乞うご期待!

 

 

綾野こころ

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 あとがき:蛇足

 

今回は書く内容の候補をいくつか挙げて、どれにするかをカードに聞いてみた。

すると、カードの出方が自分の態そのままだったので、それについても書いてみることにした。

結果、好みで選んだのかもしれない。

 

 

 

7つの候補それぞれに出たカード


 

1.『水瓶座13度「バロメーター晴雨計・気圧計」』 

ワンドA 採用◎

情熱に火を灯すとき。

お天気のことがテーマになったときに最初に浮かんだのが、分の天体のサビアンシンボル。

どうやら書気はある様子。

 

2.『月12サインの空様』 

カップ5逆

雲行きがしかった。テーマがくなりそうだと思っていたらコレ。

 

3.『天図』 

カップクイーン逆

ノープラン。なんとなく挙げてみただけというのが露呈。ちぐはぐになりそう。

 

4.『社会の雰囲気 

ワンドクイーン 採用◎

ポジティブな考えや感じ方を持ちたい。

加計学園のことが気になって、裏だの圧力だの、許せん!と沸々と引いたらコレ。

 

5.『こころの天 

ソード2 

行き詰る、載せる意味はなさそう。

 

6.『梅の季節の楽しみ方』 

ペンタ3逆

普通か・・・。

 

7.『その他』 

ワンドキング逆
これにGOサインが出たら私はイラッとしたかもしれない(笑)。
 
左から順に並んでいます