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    わだかまりをほどく

    • 2019.03.01 Friday
    • 00:00

     

    「いつか参加しよう」と思っていたワークショップがありました。

     

    年に一度、新宿の朝日カルチャースクールで行われる演劇のワークショップ。私のとても好きな作品に出演していた声優さんがゲスト講師だったので、参加できたあかつきには懇親会でお声がけしよう! と思っていました。

    いつぞやのラジオの公開収録の時、質問コーナーで手を上げたら「はいそこの君!」とあててもらったこと。私にとってその放送の録音は今でも大切な宝物なこと。もちろん覚えていらっしゃらないだろうけど、伝えたいと思っていました。

     

    とはいえなかなか予定が合わず、参加を見送る年が続いていました。うーん、残念。でもま、来年こそは。
    夢と言うと大げさですが、ちょっとした人生のお楽しみの一つとして、その日を待ち望むワクワクを胸にしまっていたのです。来年も再来年もその次もまた同じように開催されるものだと、浅はかにも信じきって。

     

    ある日、その方はお若くして急逝されました。
    そのときの小さな喪失感はよく覚えています。

     

    あの「いつか」はもう永遠にやってこない。
    この気持ちは、もう永遠に、あの人に届くことはない。
    ああ、こうやって「もう二度と叶うことのないこと」が、人生には起こってくるんだ。

     

    そうして思い浮かんだのは、故郷に住む父方の祖父母のこと。幼い頃は超がつくほどおじいちゃんおばあちゃん子だったのですが、上京をさかいに会うこともなくなりました。年賀状のやり取りも絶えて久しく、10年以上、私は完全に消息不明状態。何があったわけでもないんだけれど。ほら、東京から遠いし。両親が離婚しているから、もう繋がりもないといえばないし。

     

    でももう、あと何度会えるかわからない。ぐずぐずしていたら、あの喪失感、あのときよりもっと大きな喪失感を、感じてしまうことになる。ふたりが私のことを今でも大切に思ってくれてることなんて、わかりきったこと。連絡、とったほうがいいよなあ。……そんなことを思いながらも、やっぱりなかなか行動には起こせないまま、月日は経っていきました。

     

    が、しかし。水曜トナカイに参加した去年からじわじわと、蠢くものがありました。
    自分のチャートを何百回と眺める。一族や血縁に関することに人生のテーマが、地元や故郷に人生の最終着地点が見て取れる。親類縁者と縁が断ち切られているはずの私のチャートに。
    「行動あるのみ!」なんてブログを、先日偉そうに書いてしまう。携帯の通話ボタンを押すなんていう、指先一秒で完了する簡単なことすら何年も行動に移せていない私が。
    ああ、なんてちぐはぐだなんだ!


    なので2月。思い切って連絡をして、会いにいきました。

     

    飛行機に乗ってしまえば、自宅から南阿佐ヶ谷に行くくらいの時間で故郷に着いて。なあんだ、こんなに近かったんだと、拍子抜け。おじいさんも、おばあさんも、元気にしていて、私が会いに行ったことを本当に喜んでくれました。叔父さんや親戚もやってきて、全員が方言120%で会話する食卓に一人ウケていたら「これが普通だけん、そんなん全然意識しとらんかったわ〜」なんて言うからさらに面白くて。

     

    一泊二日で、あっと言う間に帰路につくことになったけれど、「これで道がつながったけん、またおいでね」とおばあちゃん。普段はぶっきらぼうで憎まれ口を叩くことが多いおじいちゃんも「来てくれてありがとう」とストレートに伝えてくれて。
    ずっと、自分に親族はいないと思っていたけれど、そんなことはなかったなあ。また近いうちに、5月の連休とかに、会いに来よう。そのときは、みんなで揃った集合写真が撮りたいな。ふいに湧いたその気持ちに、ホロっと感じてしまいました。

     

     

    10年以上抱え続けたわだかまり。ほどくにいたった大きなきっかけは、自分のチャートの、8ハウスにある太陽と4ハウスにある土星でした。もちろんこれが、この親戚や生まれ故郷を表しているとは限りません。これから結婚して築く家庭のことかもしれないし、その後引越した先が新たな故郷になるのかもしれない。もっと違うことかもしれない。
    真偽のほどはともかく、結果として今回、会いに行けてよかった。これに尽きるのです。

     


    占いを信じようと信じまいと。占いがなにかのきっかけにつながって、結果、自分のこころのわだかまりが、ひとつほどける。ほろほろ、ほろほろ。もひとつ、ほどける。そんなふうに、しこりが少しずつなくなって、自分の中の風通しがちょぴっと良くなっていくような感覚を、お届けできるようになりたいと思っています。

     

    古峰みさとでした。

     

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