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- 2019.04.10 Wednesday
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4月に入り、北形 兆としてTwitter をはじめた。
プロフィールには「占い師、占いライター」と、冷や汗をかきながら書いた。
小学生から40年かかったが、やっと0地点に辿り着いた気分だ。
スイトナ講座に参加して半年。太陽しし座(不動宮)の私が重い腰をあげたのは良いが、「占い師です」と名乗ることに、ためらいがあった。この解釈でいいのか、この表現でいいのか、不安だったからだ。そんなモヤモヤを晴らしてくれたきっかけがある。
先日、日本翻訳大賞の中間発表に参加してきた。日本翻訳大賞は、優れた文芸翻訳に対して贈られる賞で、今年で3回目となる。当日は雨降りだったが、海外文学好きや、プロの翻訳者で満席だった。文芸翻訳界のトップランナーのお話をLIVEで聞ける。それだけでテンションがあがった。
「誤訳」を避けるために心がけていることは?という質問があった。
柴田元幸さんは、「翻訳する過程で何かが失われる」と言い、そして、「でも、今日は誤訳してやるぞ〜と思って翻訳しているわけではないからね」と笑いを誘った。
また、すでに名訳がある物語を翻訳する意味があるか?という質問には、金原瑞人さんが回答。「不思議の国のアリスなんて、既訳が掃いて捨てるほどある。もう訳す必要ないんじゃないか。けれど(私はこう解釈したという)ぶっとんだ自分バージョンを作ることもありだと思う。」
*柴田元幸さんは、ポール・オースターやチャールズ・ブコウスキーなどの翻訳家。村上春樹の翻訳チェッカーとしても有名。翻訳家の名前で本が売れる方です。
*金原瑞人さんは、サマセット・モームの「月と6ペンス」やヘミングウェイ「武器よさらば」など、既訳された古典も多く翻訳されている。未読の方は夢中になる面白さですよ。是非!
チャートを読み解き、誰かに伝えることは、翻訳に似ていると思う。
西洋占星術には蓄積されてきた体系がある(流派も様々)。その体系や文脈を遵守しながら、どのように解釈し、どのような表現で伝えていくのかは、占い師によって異なる。個々のフィルターを通すことで何かが失われる。そんな怖さがある。ただ、怯えて口ごもっていては、一期一会のチャートを目の前にして、そこに広がる世界を伝える機会は失われる。
星はそこにあるだけだが、人は星に人生の真理や運命を知る手がかりを求めてきた。その一点で、占い師と占って欲しい相手は、同じ方向を向いている。そのことを信頼したい。
周囲の知り合いが、Twitterのプロフィールを見て占いの話を振ってくれる。鑑定を申し込んでくれる。
そうか、MCか。
自らが社会に積極的にかかわる(コミットする)ことで、MCにエンジンがかかるのだ。コミットすることは、約束をすることでもあるから責任が生じる。アセンダントは我慢を強いられるだろうが、社会的な立ち位置や権限(MC)を得ることができる。
私のMCは蟹座の14度。
サビアンシンボルは「北東の大きな暗い空間に向いているとても年をとった男」。
*アセンダントは天秤座12度「炭鉱夫」 何か暗くて深いところに潜ってばかり。
MC「占い師・占いライター」の看板は、丑寅の方角を向いている。
邪気を払うヒイラギのように、心の鬼門のそばに立っていることができますように。
北形 兆(Kitakata chou)
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JUGEMテーマ:星占い・星読み・占星術