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- 2019.04.10 Wednesday
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秋も深まってきまして今日は早々と秋バラを見に行ってきた三ヶ島です。今年はやや遅めの開花だということですが、なかなかどうしてかなりの美人ぞろいで華やかに迎え入れていただきました。
というわけで今回のブログテーマは「ふたりの先生」ということで、「水曜トナカイ12ヶ月講座」にてお世話になっている向真希先生と桜田ケイ先生についてのお話でございます。
曲がりなりにも、十年強、家庭教師をやらせていただいたり、学生さんのレポート添削などをさせていただいた経験から「先生」であること、「先生」というものについては考えさせられることも多く、そういうことを踏まえて両先生に接していると、占いの技術のみならず「先生」としてのスタンスやあり方にも非常な感銘を受けております。
自己紹介にもちらっと書いたのですが、小さい頃からわりと占いというものが身近にある環境だったので、だいぶ幼い時分よりなんとなく占いをしておりました。
バックパッカーをしていた頃は、物々交換じゃないですけど占いをして家に泊めてもらったり食事をご馳走になったりすることもあり、家庭教師としてはそれこそホロスコープの水星や月・太陽・金星などの位置で教え子にどんなアプローチをしていけばいいのかを参考程度に見ようとしてみたり、様々なシーンでタロットでちょっとしたアイスブレークじゃないですが、仲良くなるきっかけや話題にしていたりもしました。
ですがどうにもこうにも余技の範疇をでない!!ので、占いを求めていただける機会も徐々に増えたこともあって、「これは・・・!」と思う方にぜひ習いに行ってきちんと基礎を固めたいなぁと思ったのです。
なんでも語学で例えるのどうかと思うんですが、一人旅などをして、そこそこ英語がしゃべれる、コミュニケーションはまぁできる!と思った人が、好きな本を英語で読もうとしたりネイティブ同士の会話に加わるなどして限界を痛感、「なるほど、基礎がないからきちんと扱えていないのか・・・。つらい・・・」となって、文法やら発音記号やらを習いにいく感じというとわかりやすいでしょうか。
そういうケースは自戒も含めてよく接するんですが、本当に「自己流の癖」がついてしまってるんですよね。
なのでそういうところをある意味でまっさらにして一から素直に学習・吸収していくこと自体が非常に重要だったりします。
という他分野で痛い目をみて蓄積した経験を糧に、私の先生探しが始まりました。
やはり自分の癖を一回留保してでも、その人の手法や読み方に信頼をして身を委ねられる人。
教えられたことに自分が納得して、自己流の悪癖部分を積極的に矯正していけるようなそういう技術力と相性の合う方。
・・・という感じで、ブログを読んだり書籍を読んだりミニ講座に出かけたりと先生を探しておりました。
そんな中で向先生の「基本読み講座」に出会います。(概要はこちら、先生のブログをぜひご参照くださいませ・・・http://maki-scope.cocolog-nifty.com/blog/)
いくつかの講座に参加した中で、いちばん効果的かつ劇的に「読める」ようになる講座だ!!!!すごい!!!!と、衝撃を受けたクラスでした。
初めて参加する人も、何度も参加する人もいる。そして参加者のレベルもバックグラウンドも全く異なる中で、誰にとっても益のある講座を提供するということはほんっっっとうに難しいこと。プロの方も何度も参加されてしまうというお話も納得の内容なのです。
塾講師をした際に、誰のレベルや誰のわかりやすさにフォーカスしていいのかわからず、大混乱し、結局個人指導に鞍替えした私からすると占星術というもの以上に、一回でも完結(とはいえ特に初心者の方は何度も比較的インターバルを置いて出席することをお勧めいたします!!)していながら何度出席しても勉強になるという、そのレッスンカリキュラムの組み立て方自体に向先生の鋭さを感じ惹かれてしまいました。
語学学習において「読めても書けない」「聞いて理解しても喋れない」問題が常にあるのですが、向先生の講座も「なんとなくわかっていても形にできない」を突きつけつつ、それでもアウトプットをしていくように作られています。
初学者で言葉の足りない、出ない人には丁寧に優しく、言葉を引き出すように。
ある程度のレベルにある、言葉の出る人には鋭いツッコミでさらにその人の思考や語彙増強を促し、新しい視点を提供・・・。
そういう形で臨機応変に、豊富な知識に裏打ちされた「伝える」ことを意識した言葉で小気味よく占星術やまたそれにまつわる大切な事柄について発せられるお話は、本当に興味深くかつ、楽しい雑談だと思っていたらあれれ?!すごい大事なトピックだったというような気の抜けない濃い内容。
また、参加者さんの中で複数回出席している方のホロスコープをサンプルとしてみんなで読み解いていくのですが、これがまた生身のそこにいる方のホロスコープを採用することによって、サインやアスペクトなどがどのように発揮されどのように実感されているのか直接聞くことができるので、そのままですが「生きて答えてくれる実例の宝庫」というか、本当に得るものが多くて驚きました。
・・・わりとずっとこういうことを喋っていられるのですがさすがに「もういいようるさいよ」と言われかねないですし、せっかく水曜トナカイメンバー、私、三ヶ島を知っていただこうというブログでもあるので私にとっての向先生を一枚引きしてみました。
力!
わーぴったり。
わたしの「力」のイメージって、「ナチュラルメイク」の上手な人、なんですよね。ナチュラルに見えるメイクをするためにいかに技術力と下準備がいるか!!!!
自分を客観視しながらその弱みを知り、それをいかにカバーし長所を伸ばしていくのか、またその構想をきちんと顔面上で実行できる素地を作り、技術を磨き、道具を見極め、盛ろうと思えばもっと盛れるところをあえて抑える・・・というこのストイックさ。
持てる力すべてをもって「ましまし」に盛ることもできる、パーティーシーンの華やかなメイクもできる、でもしてるのにしていない、なんかこうメイクの究極の境地に至った人・・・それが「ナチュラルメイクのうまい人」(の個人的なイメージ)なのです。
無限を表すマークがたおやかな女性の上にあって、こう「いくらでも力はあるぞ・・・!!」という感じがするのに、彼女はあくまで優美で華やかでしなやか。
あるものを使わないでおく(それはあるからこそ使わないのであって、ないから使えないとは全く違う)、ここにあるぞ!と見せつけないできちんと相手に合わせて出すべき時にだけ出せる・・・というのは、真の実力と自信に裏打ちされたからこそできる芸当で、「力」のカードの徹底した自己統制、持てるものの意志の働きの強さ、というのは成熟した大人のあり方だなぁと。
力のカードを「調教師」と呼ぶタロットもあるのはそういう側面ゆえなのだろうと思いますし、やはりそこにはライオンに対する愛が溢れているからこそ、力の彼女に心底懐いている、いやもうメロメロなのだと思うんです。愛に裏打ちされたストイックな意志と技術・・・!!!
そういう在り方はほんとうに向先生の占星術の先生としての在り方に重なるなぁ、ということで!!!
わたしにとってはまさに向先生は「力」のカードのようなお方でございます!!!!
と、そんなこんなで「占いトナカイ」を知り、そこで鑑定をしていらっしゃる先生をリサーチしていく中で、タロットを教えてくださる桜田ケイ先生に、正確に言うと先生のご著書に、出会いました。
『かんたんタロットーはじめてでもすぐ占える』
https://www.amazon.co.jp/dp/4766212797/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_eHhVBbMBNVBHB
小さい頃からタロットに親しんできて、いくつか書籍なども読みましたが基本的にはあまり納得するものがなかった(逆位置を不吉なものと捉えるタイプが苦手というか、使っていた実感と合わなかったせいもあり・・・)なかで、ケイ先生の御本は端的に言うと「めちゃくちゃ好み!!!」で、かつ実際に占ううえでダントツで役に立っております。
カードに対する解釈の発想方法自体がもうすごく・・・すごく私にとって楽しく有益!!!!
タロットにご興味ある方ならどんな方にも爆押ししたい、というか既に結構爆推ししてるんですが、タロットというツールが「なんか魔術的で近寄りがたい難解な信託道具」ではなくて、自分や占う対象の生活に密着した「使えば使うほど馴染む名工の日用道具」として扱われているような印象を受けるというか・・・。
タロットという存在への愛情と可能性をこれでもかと詰め込んであるような、愛ある一冊なのでございます。
講座で実際に教えていただいて、さらに感じていることなのですが、ケイ先生は、どこまでも個人の自由を正しく尊重し、その人の人生やその人の個性をどんどん自覚させそして伸ばしていこう・・・としていらっしゃるように感じられます。
その底流にはタロットというものへの圧倒的な信頼感があるように思うのです。
タロット占いをなさっている方で散見するのですが、スプレッドそれ自体に真剣に向き合わずに何枚もアドバイスカードを引いて「こうかな、常識的にこうでしょ・・・ほら、アドバイスでもこういうカードでしょ」 というような方や、カードを離れてただの相談になってしまうような人もちらほらいらっしゃることが多いなぁと。
それって、自分がプロとして扱っている対象への信頼と愛が欠けていると思うのです。
自らの扱う道具を信頼し真摯に向き合う、ということは基本中の基本のようでいてその実、なかなか難しいことだなぁとは、占いに限らずよく感じます。
「腕のない職人は道具のせいにする」なんて諺が英米にはあったりしますが、自らの不足を自ら引き受けるのではなく、その相棒たる道具のせいにする・・・というのは、まぁ安易で一時的な精神安定剤にはなるかもしれませんが、私としては「結局、自らの選んだツールに対しての愛がない!!!」と残念な気持ちになることしばしば。(まぁ私もよくやるので余計というのはありますが!!!!)
そういう信頼関係って一朝一夕にできるものではないのでしょうし、一方的な盲信が初めからあるというのもそれはそれで問題だと思うのですが、桜田先生からにじみ出るタロットへの愛と信頼感は、すごく自然ですごく当たり前。微塵も気負いや無理が感じられないのです。
自らが扱う対象とこういう関係を築いていけたらいいなぁとほんとうに憧れる形でございます。
道具に対しても、人間に対しても、すごく自然で当たり前に尊重している、というのは、やはり人間としてすごく優しくて成熟した魅力を感じていて、こういう方にならどんな相談をしてもきっと真摯にそして丁寧にカードのメッセージを読み解いてくださるんだろうなぁという安心感と包容力がすごいです。それからそれから行動力の範囲とスピードがすごくてそれから・・・
と、やはり桜田先生に関してもずっと喋っていられるのですが、打ち止めます。キリがない・・・!!ということで、私にとってのケイ先生も一枚引きしてみました。
「魔術師」
これもぴったり・・・!!!
魔術師ってほんとにまんま「タロットマスター」みたいな絵柄してると思っていて。
四大元素を表す、カップ・ペンタクル・ソード・ワンドをデスクの上に置いて、天と地を繋ぐように指差す・・・といわけで、机の前にいながら天地創造というか、22番目のカード世界で完結したタロットがまたはじまる1番目、というイメージがすごくあって。
こう、 タロットという世界の切り分け方、システム自体が、タロットに表される象徴を組み合わせて世界を構築していこうとする魔術師の試みのようにも思えるのです(0は特別な数字なのでちょっとこの解釈の流れでは別の位置にいるというか、運命のいたずら、不確定要素、必然のための短慮や偶然のイメージ)
というわけでタロットマスター、タロットで世界の全てを記述してみよう、再構築していく試みを始める宣言、始動・・・というような、ある意味で大げさな物語を魔術師に感じていたりします。(ただ自然である「植物」は魔術師が構築する以前にそこに存在しているので、それはあくまでも模倣であったりマクロコスモスと対応するミクロコスモスのひとつとしての世界、なのかなとも思うのですが)
こういう大仰なものをややケイ先生に重ねつつ、また魔術師ってなんかこう錬金術師的なものがあるというか、「賢者の石を使って卑金属なんかを金に変えられる」そういう化学反応を助長してくれる起爆剤、動因みたいなところあるじゃないですか。
ケイ先生はタロットという賢者の石を使って卑金属たる生徒(わたし)に化学変化をもたらし金なっていくよう働きかけてくれているような、そんな不思議な磁力と技術力と愛を感じられる・・・まさに「魔術師」的な存在でございます!!!!!
と、ふと思ったんですがこのカード2枚とも頭のうえに無限を表すマークがついてますよね・・・!!?こう・・・やはり知識とインスピレーションの宝庫、それが先生!!みたいな私の個人的なイメージを遺憾なく体現してくださってるんだなぁと改めてふたりの先生についてタロットに聞いてみて感じた次第。
汲めども尽きせぬ先生方を見つけられたのだから、貪欲な生徒になれる幸せを全力で謳歌していけるよう引き続き頑張っていこうと!!!思います!!!!!